マイホームを持つにあたって、まずどのくらいの費用がかかるのかを考えて予算を組む必要があります。
もちろん、どこにどのくらいの家を建てるのかによっても大きな違いが出てきますが、
ある程度の相場を知っておくことで予算を立てやすくなります。
今回は、注文住宅の平均費用相場、坪数別【30坪/35坪/40坪】の費用相場、土地ありなしの費用相場について解説します。
注文住宅の平均費用相場は?
全国平均の注文住宅購入費用は、種類による違いもありますが3,300万円となっています。
これは土地の費用を含まない、純粋建物としての費用で、土地を含むと4,400万円程度になります。
これに加えて、地域差というものもありますね。
やはり大都市圏内だと、人件費などの影響もあって相場が高くなる傾向があり、全国で見ると都心での建設費用が一番高いという状況です。
大阪や名古屋などと比べると、平均で100万円から200万円程度高い状況となっています。
地方部と比べると数百万円単位で変わることもありますので、都市部での建設では1割程度購入資金が多めに必要になるという認識でいると良いでしょう。
坪数別の費用相場
注文住宅の購入費用を計算するうえで重要なのが、どのくらいの広さになるかということです。
当然のことですが、家が広くなればそれだけ建材も必要となりますし手間もかかってきますので、予算が高くなりますね。
そこで、購入費用を計算するためには建物の坪数を考慮に入れる必要が出てきて、それぞれの坪数での相場を見ることができます。
30坪の場合
一軒家としては小さめの30坪の広さでは、1900万円程度というのが平均的な費用となっています。
30坪程度だと手の込んだ形状の外観を取ることができないので、より設計がシンプルになって費用が下がるというメリットがありますね。
ただし、一軒の家に必要な設備というのは大きさに関係なく同じなので、設備費用としてはそれほど大きな違いとなって出てきません。
こうしたことから、建材と手間という面でのコストダウンにはなりますが、設備費用はあまり変わらないというのが特徴となっています。
35坪の場合
35坪の場合は、2200万円くらいが平均的な購入費用として計算できます。
30坪の場合と同じように、大きな土地ではありませんので、外観の面での工夫がしづらいという特徴があります。
その分、建材の面での費用が下がることになりますね。
しかし、その分設備や内装にこだわりたいという希望を持つ人が多くなりますので、シンプルであっても充実した家にすることができるというのも特徴です。
たとえ土地が狭いとしても、建築条件が許せば3階建てにするという選択肢もあって、より効率よく土地を用いることもできますね。
また、このくらいの坪数だと、土地自体が狭いことが多いので、外構工事にかかる費用が少ない傾向も見られますね。
外構工事に充てる費用をそのまま建物に充てることができますので、より充実した快適な家に仕上げられるというのも、逆に大きなメリットとなると言えるでしょう。
40坪の場合
40坪くらい建物面積を取れるといろいろなことができるようになります。
家族がのびのびと生活できるスペースをゆとりを持って取れますので、空間の広さを生かした設計が多くなりますね。
外観でもデザイン性を重視した設計ができるようになって、より愛着の持てる家にすることができるようになります。
もちろん、その分購入費用は上がることになります。
40坪くらいの注文住宅であれば、平均的な相場は2500万円くらいとなります。
坪単価で見ると62万円程度というのが平均的な費用となり、予算を組みやすい大きさとなりますね。
ハウスメーカーでも、いろいろな設計ができるようになりますので、予算に応じて異なるコンセプトや機能性を持った注文住宅の提案を出せるようになります。
土地ありなしの費用相場
注文住宅を建てるにあたっては、土地がすでにあるかないかというのが大事なポイントとなってきます。
冒頭のように、土地ありの場合で住宅だけだと3,300万円くらいが相場で、土地を含む場合は4,400万円くらいが平均的です。
土地費用として1,000万円ちょっとがかかるという計算になりますね。
ただし、これはかなりの程度、どこにマイホームを建てるかということにかかってきます。
都市部のような不動産価格が高くなっているところは、当然のことながら土地代が高く、下手すると建築費用と同じくらいの費用となることもありますね。
注文住宅の建設費用は、設計の仕方や設備、建材の選択によって節約できますが、
土地代は節約できるものではありませんので、全体の予算を考えつつそれに見合った土地を探すということが大事ですね。
また都市部のような過密状態にあるところでは、工事が大変になって工賃が上昇したり、人件費が上がっていたりする状況が見られます。
どうしても全体的に購入費用が高くなる傾向にあるということも覚えておきましょう。