「〇月までには新しい家に住みたい」と少しは願望があるかもしれません。
注文住宅は様々な工程や申請が必要となるので、実際完成するまでには時間がかかります。
今回は完成までのスケジュールや期間について解説します。
家づくりの流れスケジュール
マイホームを建てるためには、実際の工事以外にも申請や調査、ローンの調達、図面設計、建材や設備の調達などたくさんの作業が必要です。
そのため、できるだけ余裕のあるプランを立てて、間違いのないように計画を進めていくことが肝心です。
慌てて家を建てようとすると、申請作業や施工そのものにトラブルが生じることもありますので、事前の準備がとても大事なんですね。
そこで、ある程度どんな流れで家が建てられていくのかをチェックしておくことが成功の秘訣ですね。
まず、土地を決めることができてハウスメーカーが決まったら、正式に依頼をして打ち合わせをしていきます。
ここでは、予算がどのくらいなのか、大体の家の大きさやコンセプトなどを考えます。
同時に、資金計画を立てていくらくらいのローンを組んで、どの銀行にローンを申し込むかを打ち合わせていきます。
その後、設計士が作った図面を見て打ち合わせをして、それでOKとなったら契約をすることになりますね。
ここまで来たら、いろいろな部署が同時に働くことになり、現場での地質調査をしたり建設のための許可申請をします。
同時に、銀行へのローン申し込みを行い融資を待ちます。
準備が整ったら、設備や建材の発注がなされ、現場の準備も始まっていくことになりますね。
基礎工事が始まる前に、ハウスメーカーと、できれば施主も近所を回って挨拶をします。
そして、いよいよ工事がスタートしますが、基礎工事、柱などの構造、外装、内装、設備という流れで工事が進んでいきます。
最終段階で外構工事が入り、検査を受ければ完成ということになりますね。
計画から完成までの期間はどのくらい?
このように、準備段階でもかなりの作業が必要となりますので、ある程度の期間が求められます。
全体で言うと10か月程度はかかると見込んでおいた方がいいですよ。
もちろん、これは工法によっても変わってきて、基礎をベタ打ちにするか布基礎とするかによっても違いますし、断熱性を高めるために特殊な構造を取る場合などはより期間がかかることもあります。
設計の段階で、設計士と綿密に打ち合わせをすることになりますが、細かな要望が多いと設計が完了せずに時間がかかるというケースもありますね。
もう一つのポイントは、土地有り無しという点です。
すでに土地の候補が決まっていたり、自己所有となっていたりすれば、あとは設計をして工事にかかるだけですので、10か月という期間で問題ありません。
しかし、土地が明確に決まっていないということになると、さらに時間がかかります。
土地を探して予算の折り合いをつける、買い手との交渉をして決める、土地の登記などの作業が必要となりますので、数か月はさらにかかると見込んでおいた方がいいですね。
いつから行動開始すれば良い?
こうした完成までの流れを考えた上で、逆算して行動開始するべき時期を決めるようにしましょう。
まず、いつ頃までにマイホームを建てて住みたいと思っているかという希望時期を決めます。
そして、土地を探すまでにどのくらいの期間がかかりそうか、そしてそれから設計、打ち合わせ、申請、工事準備、施工という期間を逆算して考えることができますよ。
具体的には、着工から完成まで5か月から4か月かかります。そして、打ち合わせや設計、準備のために4か月はかかりますね。
その前のハウスメーカーとの打ち合わせや資金計画の提出などに、1、2か月はかかります。
トータルでは、前述のように土地探しを含めずに10か月は少なくてもかかるということになりますね。
この期間に土地探しの時間を入れて逆算していき、いつ行動開始するかを決めるようにしましょう。
もちろん、これらの期間はあくまで最低期間となります。
ゆとりを持って計画をして準備を進めていくことができるように、できるだけ早く準備を始めることが大事ですね。
そのため、できればマイホーム完成の1年くらい前からいろいろな準備を始めたいものですね。
特に土地が決まっていない場合は、土地がないとなにもできないという状況になりますので、マイホーム計画を決めた段階ですぐにでも土地探しを始めた方が良いでしょう。
良い土地は、当然のこと人気があって多くの人が欲しいと思うものですので、タイミングを逃すとせっかくの良い土地を逃がしてしまうということにもなりますからね。
また、時間に余裕があった方が、ハウスメーカーの選定にしても、設計のチェックにしても慌てずにじっくりと検討することができますので、早めに計画を始めるというのはとても大事です。