今回は4つの住宅ローン選び方について解説します。
金利で選ぶ
住宅ローンは、借りるところによって金利が違うものです。
金利が低い方が総返済額も少なくなりますが、金利には種類があります。
「全期間固定金利型」「変動金利型」「固定金利選択型」の3つが主です。
全期間固定金利は、借り入れている期間はずっと金利が変わらないので、月々の返済額が変わらずライフプランに影響も少なくなるメリットがあります。
変動金利型は、年に2回金利の見直しがありそれに倣って金利も変わるので、返済額が変わると思ってくださいね。
固定金利選択型は、3・5・10年など決められた期間のみ固定金利となり、その期間が終了したら金利を見直して、また固定期間を決めるか変動金利を選択するものです。
一番金利が低いのが変動金利型ですが、金利上昇のリスクもあるのがデメリットです。
そうなると全期間固定金利型は、ずっと金利が変わらないから安心と思うかもしれません。
しかし将来もし市場金利が下がっても、金利は固定されているので損をする可能性もあります。
リスクを考えると、固定金利選択型がいいと思うかもしれませんが、もちろんこちらも固定期間中に金利が下がっても、支払い金額は変わりませんので注意してくださいね。
金利が0.1%でもあがると、何千万単位で借り入れる住宅ローンは支払総額も何十万と変わることもあります。
少しでも安いところで借りたいと金利のみ見るのではなく、どの金利型なのかもしっかり確認しておきましょう。
諸費用で選ぶ
知らない方も多いですが、住宅ローンには諸費用がかかります。
具体的には融資手数料・保証料ですが、それ以外にもいろいろとかかると思ってください。
まず融資手数料ですが、相場としてはだいた3~5万円と言われています。
でも、ここに当てはまらないところもあり、融資額の○%としているところもあるので注意しましょう。
どうせ大したことはないと思うかもしれませんが、それは大きな間違い。
例えば3000万円融資を受けて、その2.16%としたら約65万が融資手数料となります。
融資手数料がいくらか確認しないと、思わぬところで大きな出費となるので覚えておきましょう。
そして保証料は、もし自分が死亡したり病気で働けなくなったりした時に、何らかの理由で返済できなくなったときに保証してくれるところへ払うものです。
ネット銀行などでは、この保証料が無料のところもあるので、調べてみましょう。
これらとは別に印紙代や登記費用などでけっこうかかります。
10万円程度はかかると思ってください。
保証料無料と宣伝しているところもありますが、実は融資手数料が何十万もして、結局高くついたということもあり得ます。
必ず手数料や諸費用も比較をしておきましょう。
返済方法で選ぶ
住宅ローンには「元利均等返済」「元金均等返済」の2種類の返済方法があります。
元利均等返済は、月々の返済額が借入開始当初から最後まで変わりません。
そのため最初は1ヶ月の支払金額の大半が金利となりますが、最期の方は金利が減って元金が多くなるシステムです。
メリットは、月々の返済額が変わらないので、返済計画が立てやすいというところでしょう。
元金均等返済は、元金部分の返済額はずっと変わりません。
そこに金利部分を上乗せして支払うシステムです。
そのため、借入当初は返済額が多くて、完済に近づくにつれて返済額が少なくなっていくと思ってくださいね。
元金が変わらないので、総支払利息が少ないメリットがあります。
返済方法でも総支払利息や月々の返済額も変わってしまうので、よくシミュレーションしておくと安心です。
利便性や特典で選ぶ
住宅ローンは利便性や特典で比較して選ぶのもいいでしょう。
利便性で選ぶならば、提携ローンであることや繰り上げ返済の手数料が無料のところを選ぶといいですね。
提携ローンとはハウスメーカーや工務店が提携している銀行などを紹介してくれて、そこでローンを組むものを言います。
自分で1から書類をそろえて銀行へいって審査してもらって…という手間や時間を省くことができるが一番のメリットでしょう。
ローン契約の手間暇を省きたい人は、提携ローンはとても便利ですね。
提携ローンは便利な反面、他の銀行と比較がしにくいデメリットもあるので気を付けてください。
また、繰り上げ返済に手数料がかからないのも、とても便利です。
将来早めに完済するために、繰り上げ返済を考えている方は、手数料も比較しておいてくださいね。
そして特典についてです。
最近は提携のお店で買い物をするときに安くなる、ATM手数料が無料、失業時一定期間返済免除など、様々な特典を付けているところが増えてきています。
女性だと産前産後の申請で金利が安くなる、というものも出てきました。
給料の振込口座を持つ銀行で借り入れすれば、土日や時間外もATM手数料が無料だと便利ですし、返済額にメリットがある特典もうれしいですよね。
なくても困らないけれどあったらうれしい、そんな特典の内容も比較しておきましょう。