マイホーム購入のときには、ほとんどの人が住宅ローンを利用しますよね。
住宅ローンは誰もが借りられるわけではなく、事前審査や本審査もありますし、契約までもある程度時間がかかるもの。
今回は住宅ローンの申込から融資実行までの流れ、審査ではどんなところがチェックされるのか、注意点などについて解説します。
住宅ローン申込から融資実行までの流れ
まずは物件購入を決めたと同時に、事前審査をお願いすることができます。
これは住宅ローンを契約する予定の金融機関などにお願いできます。
事前審査は絶対にやらなくてはいけないというわけではありません。
しかし、いきなり本審査では万が一審査が通らなかったときに、また違う住宅ローンを扱っている機関を探すことになります。
そのため事前審査をしてもらって、それが通れば本審査を受ける…というのが一般的な流れです。
事前審査で、だいたい2~6日程度かかります。
本審査はだいたい7~10日程度かかると思ってください。
審査が通れば、いよいよ本契約・融資実行です。本契約は金融機関で行うところが多いです。
本契約時に売り主(ハウスメーカーや工務店の担当など)も同席して、一気に残金決済まで行うこともありますよ。
住宅ローンの契約は、物件自体の打ち合わせと同時進行すると思ってくださいね。
だいたい事前審査申し込みから本審査・本契約までの期間は1~2ヶ月程度かかることが一般的です。
時間がかかるのは仕方がないことなので、事前審査を申し込んでスムーズに契約まで進めるようにしておくと安心できます。
審査ではどんなところがチェックされる?
住宅ローンを契約するには、契約予定者の様々なことを調べて、この人と契約してもいいのか審査するのが普通です。
どこで契約しても、それぞれ会社内で審査基準が決まっています。これに満たないと審査に通らず、契約もできません。
どのようなことを調べるかというと、どこの会社に勤めてどのくらいの収入があるのか、というのはわかるでしょう。
正社員で安定した収入があることが、一番審査に通りやすいです。
契約社員やアルバイト・フリーランスの方は、安定した収入がないと判断され、審査が通りにくいこともあります。
また、年齢ももちろん審査の対象ですね。若すぎる・高齢すぎるという場合は、返済能力に不安があると判断されるでしょう。
特に高齢の方は定年退職や病気などで働けなくなって、安定した収入が望めない可能性もでてきてしまいます。
住宅ローンを契約したのに、収入がなくて返せません…では困るので、年齢も重視されると思ってください。
その他にも住宅ローンの審査では、いろいろ調べます。
例えばカードローンなど他のローンなどを契約していないか。
未返済のローンがあると、それが住宅ローンの返済率に含まれてしまいますし、返済能力が低いと思われてしまいます。
携帯電話の使用料金や税金の未払いや滞納情報も審査の対象になりますので気を付けましょう。
過去に債務整理がないか、自己破産の記録があるとこちらも問題になります。
もし過去にこれらの金融事故の記録があるならば、審査に通らない可能性が高いでしょう。
収入や年齢以外にも、このように様々なことが審査の対象となります。
借入金額と収入のバランスが取れていて、年齢も20代後半以上であって、ここに書いた条件にも当てはまらない。
それならば審査基準から外れる可能性も低いでしょう。
何か不安があれば、早めにハウスメーカーや工務店の担当営業マンでもいいので、相談してくださいね。
注意点は?
住宅ローンの審査に関する注意点はいくつかあります。
まず、あまりたくさんの金融機関に審査を申し込むのはやめておきましょう。
実は事前審査をしたという記録は残ってしまい、それは他の銀行も「個人の金融記録」として確認するものなのです。
他の銀行に審査申し込みをしたのに、うちにも申し込んだと思われてしまいます。
それがなに?と思うかもしれませんが「他の銀行で審査が落ちてうちに来たのかな?」と、不信感を抱かれてしまうと思ってくださいね。
それを防ぐために、できるだけ1つの金融機関だけに審査申し込みはするようにしましょう。
複数の金融機関に審査を申し込みたいならば、最大3つくらいにしておくといいですよ。
そしてもし審査に落ちてしまった場合、何が悪かったのか原因を調べるのを忘れずに。
調べ方としては個人信用情報を取り寄せて確認することです。
個人信用情報は、銀行以外にもお金を貸してくれる貸金業者やクレジットカード会社までが共有しているその人の決済情報や履歴のこと。
それを見て何が審査基準に満たなかったのか、予想することはとても大切です。
わからない場合は、営業マンにそれを見せてみるのもいいでしょう。
営業マンは家のことだけでなくローンの知識も少しありますので、これがダメだったのかもと教えてくれますよ。
もし審査に落ちてしまっても、他の金融機関なら審査基準を満たしていて契約できる可能性はあるので、諦めないことです。